ママ看護師と家庭の両立の秘訣

24時間365日のシフト制で勤務する看護師にとって、子どもの突発的な病気への対応は悩みの一つである。時には、退職という二文字が頭をよぎることもあるかもしれない。しかし、近年では時短勤務制度が設けられ両立もそこまで難しくないだろう。そして、事前に3つの対策を行っておけば、育児と仕事をスムーズに両立することが可能だ。

1つ目は、家族で対応ルールを話し合っておくこと。保育園から急な発熱などでお迎え連絡を受けた時や、出席停止指示が出た時など、自分たちの勤務シフトに応じて子どもの対応を他の家族に引き継ぐプランを考えておこう。看護師の重症患者対応と同様、家族にも重要業務が入っているケースがあるため、短時間でも家庭内のコミュニケーションを実践することが大切だ。リビングのカレンダーに家族の予定を書き入れておくと、夫婦で共有しやすく、わかりやすい。

2つ目は、事前に病児保育所へ利用登録を行っておくこと。当日の利用申込みを事前登録者に限定する保育所もあるため、勤務当日に子どもの面倒を見る人がいないという事態を避けるため、登録だけでも済ませておくのがおすすめである。利用当日にかかりつけ医の受診が必須となるケースが多いので、自宅や病児保育所の近くの小児科医をかかりつけ医としておくと安心だ。

3つ目は、日頃から「お互い様」の心を持って仕事を進めること。職場仲間の急な欠勤時に率先してフォローしたり、困難事例に前向きに取り組んだりと、子育てに甘んじず仲間を思いやる姿勢が職場内での好感度を高められる。やむを得ず早退・休暇に至った場合でも、仲間に快く受け入れてもらえる効果も期待できるだろう。